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飲料水・生活用水

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地震が起き、ライフラインが閉ざされた場合、生命に一番直結するのは水道でしょう。緊急時の水の確保をどうするか考えていきます。

水の用途は大きく分けて二つあります。直接口にする「飲料用」と体を拭いたり洗物をしたりする「生活用」です。

飲料水として一日一人あたり最低でも2[ℓ]は確保しておきたいところです。夏場のことを考えると、もう1[ℓ]は余裕を持たしておかなければならないでしょう。

夏場など汗を多くかいた場合、発熱や下痢など大量不良の場合、水だけではミネラル不足で脱水症状になってしまう可能性があります。そのためにポカリスエット などのスポーツドリンクや脱水症状専用の経口補水液 も用意しておきます。

一日に2[ℓ]も必要ないと思う人もおられるかもしれません。たしかに一日に2[ℓ]の水自体を飲む人はほとんどいないでしょう。しかし料理に使う水、お茶を入れる水、と考えると多くの水を知らず知らずのうちに摂取しているのです。災害時には食べ物から得る水分が減る(食事の簡素化による水分の減少)ため、意識的に水分を取る必要があるでしょう。緊張のため喉が渇きやすくなることも考えられるでしょう。

生活用水の水は日頃、きりがないほど使っているといってよいでしょう。水洗トイレ、入浴、洗濯など大量のが毎日使われています。

ここでは災害時に必要最低限の水の量を考えるので、一日に2[ℓ]程度でよいでしょう。目標は3[ℓ]です。あればよいに越したことはありません。

それではどれだけの量の水を確保しておけばよいのでしょうか。一般的には配給が届くまでの三日分と言われています。

私が住んでいる名古屋市では七日分の食料と水を確保するように呼びかけています。警戒宣言が発令してからの三日分、地震がおきてから救援物資が届くまでの四日分という内訳です。

備蓄の量は多いに超したことはありません。最低でも三日分、一週間分を目標として用意しておくことにしましょう。

備蓄の量は一人当たり最低12[ℓ]、30[ℓ]を目標としましょう。日本の住宅事情からするとかなりの場所を取られることはさけられません。

飲料水と生活用水の確保

それではどのように水を備蓄すればよいでしょうか。

飲料水の場合、長期間安全な水を保存しておかなければなりません。一番身近なのはペットボトル入りのミネラルウォーター でしょう。

ミネラルウォーターの賞味期限は2年程度です。一部に備蓄用に特別処理されて期間が長い(5年:スーパー保存水 や10年:生命の水あんしん )ものもあります。

期間が長いにしても、定期的に交換する必要があります。長く持つものは割高となっています。身近なミネラルウォーターを備蓄するのがよいかと思います。

そのかわり、定期的に交換する必要があります。一気に買い込んでしまうと、賞味期限が一度に来てしまいます。できれば日常生活で使いながらこまめに補充していく「ローリングストック法」で備蓄していきましょう。

一般に市販されているポリタンク では水道水を飲料水としては長期保存はできません。まめにいれかえる必要が出てきてしまいます。

容器を漂白剤で殺菌すると半年ぐらい飲料水として保存できるようです。その方法は愛知県衛生研究所(ペットボトル等の消毒と保存用飲料水の作り方)に記載されています。保存状況や作り方によって安全性が変わってくるので、生活用水として使うのが無難です。

水交換が不要の特殊なポリタンク(光触媒酸化チタンタンク)が売られているので、長期間の保存にはそれを利用するのをお薦めします。

水を運ぶのは大変

応急給水施設や給水車から水を運ぶ場合、考慮しておかなければならないのが、水の重さです。1リットルで1kgありますので、20リットルのポリバケツは20kgあるということです。ですから水を保管する容器だけではなく、運ぶ方法も考えておかなければなりません。一輪車 等があると便利です。

飲料用の給水地点となる応急給水施設や地下式給水栓は事前に各自治体のハザードマップや水道局で確認しておきましょう。
名古屋市の場合:あなたの街の地震ハザードマップ(名古屋市上下水道局)いざという時、水やトイレはここにあります

緊急時にはポリバケツやペットボトルだけではなくもっと多くの水を貯めておきたいです。その容器としてバスタブが容量も多く最適です。ほかにはダンボール箱とゴミ袋で簡単な容器を作る方法もあります。箱を組み立て、その中の内側にゴミ袋を広げれば、立派な防水容器となります。

大量に必要な生活用水

衛生的に生活するために水は不可欠です。普段一日にお風呂で200リットル、洗濯で100リットル使うとされています。非常時ではこれだけの水は使えません。給水所から持ち帰った水の一部を使うことになるでしょう。

生活用水の確保は、雨水を利用する方法もあります。ビニールシートで降ってくる雨を集めたり、雨どいから流れてくるものを雨水貯水タンク で集めたりします。

あとは安全な飲料水を確保するために、浄水器 浄水剤 を用意しておけば万全でしょう。

これらは飲料水備蓄関連商品の購入でも紹介しています。

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