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南海トラフ地震

南海トラフ地震とは

南海トラフは駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域で、そのプレート境界でひずみが耐えきれなくなってプレートが跳ね上がるときに発生する地震が南海トラフ地震です。東海地震・東南海地震・南海地震はこの区域でおきたものです。

地震の予知

想定東海地震については、監視体制が整備され、地震発生直前の予知の可能性がある我が国で唯一の地震とされています。調査部会が平成29年8月に公表した報告では、南海トラフ沿いの地震発生予測の現状について、
地震の規模や発生時期の予測は不確実性を伴う。
現時点において、地震の発生時期や場所・規模を確度高く予測する科学的に確立した手法はない。
南海トラフ地震の想定震源域であるプレート境界の固着状態の変化を示唆する現象を検知すれば、定性的には地震発生の可能性が高まっていることは言える。
という指摘がされています。

平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震で見られたとされる前兆的な異常に関する知見を収集・整理すると 東北地方太平洋沖地震の発生前にはこの地域において Mw9.0の地震が発生するとは考えられていませんでした。また、東北地方太平洋沖地震発生の直前には、加速するような明瞭な前駆すべりは観測されませんでした。 しかし、数十年間の観測データを整理すると、これまでの他の地震の発生前に見られた現象と共通する現象が観察されていたことを示す複数の解析結果が得られているが、いずれの結果も地震の規模や発生時期との定量的な関係は見いだせていません。

現状では気象庁は「「南海トラフ地震に関連する情報」の発表」「「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の開催」するとしています。これに伴い以前まであった「東海地震に関する情報」の発表は行いません。

南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ

静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定。

南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件

南海トラフ地震臨時情報

発表条件:南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合

観測された異常な現象の調査結果を発表する場合

南海トラフ地震関連解説情報

観測された異常な現象の調査結果を発表した後の状況の推移等を発表する場合

「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の定例会合における調査結果を発表する場合(ただし南海トラフ地震臨時情報を発表する場合を除く)

「南海トラフ地震臨時情報」に付記するキーワードと各キーワードを付記する条件

調査中

監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生、南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる現象を観測などで臨時に「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催する場合

巨大地震警戒

想定震源域内のプレート境界において、モーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合

巨大地震注意

監視領域内において、モーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価した場合(巨大地震警戒に該当する場合は除く) 想定震源域内のプレート境界面において、通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合

< h3>調査終了

(巨大地震警戒)、(巨大地震注意)のいずれにも当てはまらない現象と評価した場合

参考リンク

南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ

(気象庁)南海トラフ地震について

地震対策/ 食料の備蓄/ 飲料水・生活用水/ 火の確保/ 東海地震情報/ 非常持ち出し品のあれこれ/ 南海トラフ地震関連のリンク/ 名古屋の地震震度予測/ 非常持ち出し袋のあれこれ/ 首都直下型地震対策/ 南海トラフ地震対策[名古屋の自宅]/ 耐震診断/ 緊急地震速報/ 地震直後の行動

危機管理[南海トラフ地震対策・原子力]

雨宮勇徒の研究室[教育・南海トラフ地震対策・原子力]