雨宮勇徒の研究室教育問題

小学生で学びたいこと

ここでは小学校時代に家庭でやっておきたい教育を述べていく。教育を学校や塾に丸投げしてしまうと、過剰な部分や抜け落ちてしまう部分が出てくる。学校教育の利点や欠点を踏まえた家庭教育をしていくべきだ。

小学校は基礎教育である。どの教科も生活や学習の土台になる。だから一番大事なことは、苦手科目を作らないことだ。 読み書き計算(そろばん)と昔から言われるように、国語と算数は子どもたちが学ぶ教科の中でも学力の基礎になる。

国語は全ての教科に影響する。読解力がなければ問題の読み間違いが起きる。 読解力は語彙力と漢字力が合わさったものである。語彙はまめに辞書を引くこと、漢字は短期集中で力がつく。

算数は積み重ねの教科であり範囲も広い。苦手になりやすい科目でもある。 余りのある割り算、筆算、分数や小数の計算などつまづきやすい単元が多い。

学校の授業とテストだけでは身につきにくい。覚えても次使うまで期間があくので忘れやすい。 これは小学生時だけではなくその後も影響する。 その例として、分数や小数ができない大学生だ。受験で数学を選択しなかった学生の平均点が低く、簡単な算数の問題(四則演算や分数・小数の問題)さえも間違える。塾に行っている生徒のほうが他の教科に比べて点数が高くなる傾向がある。

このことは学校の授業以外の学習、受験勉強や塾での学習が理解力に影響していると考える。 学校の授業だけでは、単元の間隔があくので、記憶が定着していないと忘れてしまう。積み重ねの教科で知識が曖昧なまま進んでしまうと、知らないうちにわからなくなってしまう。

知識を定着させるには、覚える頻度を多くする必要がある。潜在的に知識が残っている一カ月以内の復習や定期的に知識の確認・覚えなおしを学校の授業とは別でやっていく。時間をかける必要はなく、宿題をやる前の数分で簡単なドリルをやる程度で十分だ。

学校では知識以外に非認知能力、いわゆる生きる力を身につける場でもある。生きる力を身につけさせるために政府は特別なカリキュラムを考えてはいるが、その必要はない。通常の学校教育で身につけられる。

嫌いな学校の授業でもこつこつと勉強できること、クラブ活動など先の目標に向けて興味を失わず努力し続けることのできる、「やりぬく力」。 自分で計画を立てて、記録し、達成度を管理する、「自制力」。これらの生きる力は知識偏重の学校であっても身につけられる。要は子どもの態度しだいである。

宿題や家庭の教育で勉強の仕方を学ぶ。学校教育以上に家庭での教育(躾)が子どもの成長に影響を与える。とくに小学生なら尚更である。 テレビやゲーム、スマホ使用のルールは自分で決めさせる。勉強をしてから、何時以降はやらないとかうまくやりくりさせる。 無理やりやめさせても、勉強する時間には変わらない。好きなことを長時間やることで、やりぬく力や個性が伸びていく。 親が全て決めてしまうと自立心が身につかない。学校の成績や生活習慣に影響がない程度であれば問題はない。子どもの楽しみを奪わないようにする。

教育改造論で述べた三本柱「基礎学力の充実・自立した学習・個性を伸ばす教育」でいうと小学生の割合は8:1:1。まずは基礎学力をみにつけることだ。

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