雨宮勇徒の研究室教育問題

家庭での教育<教育について>

子供の将来を考えたり、学校のテストの出来を心配したり、親としては当然の想いであろう。だが、進路は子供自身が決めることで親がとやかく口出しすることではない。親が何でも決めてしまうと、躾の部分でも述べたように自発性がなくなってしまう。あくまで支援者の立場を守るべきである。言うとすれば、金銭的な問題ぐらいだ。  

このことは進路だけではなく、成績にもいえることである。テストの点数や学校の成績でむやみに叱らないほうがよい。  

点数は試験を受けた時点の学力の一部がはかられた結果に過ぎない。将来に身に付いているかいないか反映されることはない。テストではかられる学力というのは、知識の量がほとんどである。学力は知識の量だけではなく、考える力や問題解決能力など多岐にわたっている。子供の将来にとって大事なのはテストでよい点数を取ることだけではないのだ。 

テストの結果は、点数ではなく内容を見る必要がある。どこで間違えたのかよく調べて、次のテストで間違えないように努力する。継続は力なりという言葉があるように、勉強は積み重ねである。ただよい成績を取れと言うのではなく、わかる喜びや達成観を分かち合うことのほうが重要だ。  

子供のころから自分で勉強する力が身に付けば、自然と知識というものは頭に入ってくる。人から言われなければ勉強しない子供にしてしまうのは、一番の罪である。子供を自立させることが、親にとって唯一の教育なのだ。  

学校5日制により、土曜が休みになる。学校外での時間、特に家庭での過ごし方が問題になってくる。  

休みの日くらい子供には自由にさせたい。学力低下が心配だからといって勉強漬けにするのではなくおおいに遊ばせることだ。遊びから子供たちが学ぶこともあるのだ。  

子供たちが熱中するTVゲームが問題になることがある。家に帰ったらずっとやっている子供もいるだろう。よく一日何時間と親が決めることがある。一定のラインを引くことはよいことだ。だがルールは子供と一緒に決めるほうがよい。ゲームをやっている本人が納得してする時間を管理させなければならない。親がゲームをしない場合、理不尽なルールを決めかねないからだ。一日一時間と決めても、ゲームの性質上それ以上やらないと意味のない場合がある。例えば、次のセーブ(ゲームの記憶)まで一時間以上進まなくてはいけない、途中でセーブできないゲームでクリアまで一時間以上かかるものなどだ。子供がまず規律を決め、それに従わないときに初めて親が口を出すのだ。  

遊びは子供たちにとって考える力を養うものだ。TVゲームしかり、カードゲームしかり、外遊びしかりだ。TVゲームは本人は自分が考えているつもりでも作者の思い通りに動かされているだけだという意見がある。私はそうは思わない。慣れてくると惰性でやっている場合もあるが、作られたルールの中で自分で考えてプレイしているのだ。今では情報も多く、攻略本を見ながらゲームしている人が増えている。これではあまり考えないでプレイしている。最初は何も観ずに始め、途中で行き詰まったり一通りクリアした後、攻略本を買い隅々までゲームするというやり方が効果的だ。ゲームは長時間熱中するものだが、やりすぎだと叱らず、その集中力をかってやるぐらいの気持ちが欲しい。その集中力を学習に向けるようにするのが大人の仕事ではないか。

【戻る】[教育問題]

雨宮勇徒の研究室[教育・南海トラフ地震対策・原子力]