問題を発見する
問題解決とは「現状」と「目標・あるべき姿」との間のギャップを発見し、そのギャップを分析し、解決策を見出し実行することです。問題を解決するためには、まず問題を発見しなければなりません。
問題を分析する
現状とあるべき姿がある程度把握できると、問題の候補が見えてきます。そこで問題を分解・分析することで問題の本質を見極めます。
解決案づくり
解決案は情報収集や分析から必ずしも直接導かれるものではありません。思い込みをなくし漏れをなくすのが大事です。
漏れのない解決案
ロジックツリーなどMECEなフレームワークを使って漏れが発生する確率を減らします。
「何」を「どうやって」解決するか
何が問題なのかが正確にわかっていたとしてもどうやって解決するかが不明瞭だと結果的に問題解決がうまくいかない可能性がある。問題解決の具体策を絞ったうえで実効プランを練ります。
OR型とAND型の解決策
OR型はいくつかの解決案からどれか一つを選び、AND型はいくつかの解決案を組み合わせないと解決しないものです。OR型に漏れがあると最適解を見逃す可能性があり、AND型に漏れがあると不完全な解決案になります。
解決策の仮説を立てる
まずは個別の課題に対する個別の解決策の仮説を立てます。この解決策は実行可能性が高いものでなければなりません。難しいのであれば問題の分析からやり直してみましょう。そのあと個別の解決案を組み合わせて総合的な解決案を立てます。この解決案は資源や時間を考慮したものでなければなりません。
解決案を評価する
複数の解決案をだしてそれを論理に評価します。一つの解決案から「それ以外」を考え複数の解決案を創作することもできます。
評価項目の偏りをなくす
評価項目に偏りがあれば、厳密に採点しても客観的な評価になりません。定量の見えやすい項目と定性の見えにくい項目を同じレベルでみることや、評価項目をMECEにすることです。
優劣の基準を明確にする
基準点を定めたり目指す方向性を基準にとって曖昧にならないようにします。
客観性の高い総合評価を工夫する
すべての評価項目が優れているケースは少ないので、客観性説得力の高い総合評価法が必要です。
単純総和法
それぞれのオプションについて評価項目の点数の総和を算出する方法です。
重みづけ総和法
評価項目の中でも重要なものに重みづけして総和を算出する方法です。
条件設定法
あらかじめオプションの優先順位を決めておき、その条件に最も合ったものから順位をつけていく方法です。
2段階評価法
1次評価として単純総和法でスクリーニングし、それに通ったオプションに対し条件設定法で2次評価を行う方法です。
ロジカルマトリックス評価法
論理的に適切に選ばれたじくからなる平面上にオプションをプロットし、核オプションの相対的な優劣を判断する方法です。
解決策を選択する
客観的にベストと思われる対策でもさまざまな主観的要素が入って選ばれないことがあります。
問題解決の全体観 上巻 ハード思考編 (知的戦闘力を高める全体観志向)