雨宮勇徒の研究室教育問題

個性を伸ばす教育

個性を伸ばす教育は大きく分けて二つ考えられる。基礎学力について自分にあった進行具合で学習する教育と、自分の得意分野を極めていく教育である。  

前者は、現行の一斉授業をやめて習熟度別学習を行うことである。今までの授業進行は理解度が中程、もしくはそれより下の生徒を対象にされている。するとそれより下の生徒は授業について行けず、その教科がわからなくなるし、上の生徒は退屈な授業を長々と聴かなければならないはめになる。  

個人の理解度にあった教育を行うためには、習熟度別学習と自主学習が不可欠である。特に自主学習は重要で、自分の学力に見合った勉強を進めていけるため、一斉授業のときよりも理解のスピードは向上する。そのためには生徒たちに自立した学習が身に付いていることが前提である。  

後者は簡単に言うと、興味のあることをやらせる教育である。個性は人から教えられて開花する可能性もあるが、自分で見つけていかなければならない要素が高い分野だと考える。学校側はあくまで支援することしか出来ないのである。

始める時期も、個性に合わせる必要がある。小学生からはじめる場合もあるし、高校でもやらなくていい場合もある。時期が来るまでは、学力の基礎固めに重きを置く。

本来、学校で教育する分野ではないのかもしれない。学校で平等教育をしていても、興味を持って自分で伸びていくものだ。皆さんの周りにも、一つのことをいやに詳しく知っていた人がひとりはいただろう。学校生活とは無関係に知識を自分で身に付けているのだ。 

学校の役割は興味を持つきっかけを与え、能力を伸ばす支援をする環境をつくることである。国語や数学などの基礎教科だけが入口ではなく、職業についての情報も与えていかなければならない。そのためには早いうちからさまざまな体験をさせて、社会の中からの興味を持たせる努力をすることだ。あとは子供の自主性に任せて、自分の血や肉にしていけばよいのである。

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