雨宮勇徒の研究室教育問題

自立した学習

現在の教育形態は、主に一方的に教えられる受け身の授業である。子供たちにとって勉強に関する情報源が学校だけの時代があった。今では情報が溢れている状態で、先生から生徒へと教えられる以外にも学ぶ機会が増えてきている。また社会に出てからはだれも手取り足取り教えてくれず、自分で知識を身に付けなければならない。何でも先生が教えてくれた教育を受けてきた子供たちが、いざ自分で勉強を始めてもなかなかうまくいかず、挫折してしまう可能性が高い。学校と社会での学習の温度差を縮めるために、自ら学ぶ力を身に付けさせる必要がある。  

新学習指導要領では総合的な学習の時間が導入され、自分で考える授業が行われる。教科の枠にとらわれない従来の授業を越えた内容を生徒たちが学習する。しかし全体としてこのような授業時間は約1割週に2〜3時間とまだ少なく、受け身の授業がほとんどである。今まで一斉授業でやってきた教科書の内容も、自分たちでできない範囲ではない。教師があくまでも支援者という立場を守り、子供一人ひとりが自分の理解度に見合った速度や勉強法で学習させる。  

学校では学ぶ教科は内容も勉強法も限られる。しかし教科の応用分野や社会での学習は筋道がなく手探りで進めなければならない場合が多い。自ら学び、自ら考える力が必要になってくるのだ。大量にある情報の中から有益なものを取り出し、真偽を見極め、自分の力で判断する能力を、社会へ巣立つ前に身に付けさせる。  

自立した学習を子供たちに身に付けさせるには、自分たちで勉強させる機会を作り、先生が支援することが必要である。勉強の支援者は先生だけではなく、生徒たちにもできる。わからない人がわかる人に教えてもらえばすむのである。  

学習の理解の仕方は一人ひとり異なるものだ。一斉授業ではわからない人が出たり、退屈になる人が出たりする。子供たちに合ったスピードや方法で勉強させるには、自立した学習が一番である。

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