雨宮勇徒の研究室危機管理[南海トラフ地震対策・原子力]

MERS(中東呼吸器症候群)

MERS(中東呼吸器症候群)とは、MERSコロナウイルスによって起こる感染症です。この新種のウイルスは2012年9月に中東へ渡航歴のあるイギリスの重症肺炎患者から発見されました。

WHOによると、過去半年間(2015年6月現在)で感染例報告があった国は、サウジアラビア・アラブ首長国連邦・カタール・オマーン・ヨルダン・イランで、中東訪問歴のある人の発症例(輸入感染症例)があった国はドイツ・フィリピン・韓国です。これまで(6月8日)全世界で1,204人が感染、448人が志望しています。2015年6月9日現在、韓国ではMERSの感染者が計95人、死者が7人となり、主に院内感染による2次感染、3次感染が広がっています。

隣国で感染が拡大しているのもあり、日本でもいつ感染者が現れても不思議ではありません。平時のうちにMERSについて知り、対策の準備をしておきましょう。

MERSの症状は、初期は発熱や咳といった風邪に似ていて、急速に肺炎へ重症化するケースがあります。下痢や嘔吐などの消化器症状が現れる場合もあります。

MERSコロナウイルスは飛沫感染や接触感染すると言われています。潜伏期間は2日から15日です。宿主はラクダだと考えられています。感染経路はラクダなどの動物の宿主から直接感染するか、感染した人から感染するかのどちらかになります。MERSコロナウイルスにはアルコールが効果があります。

現在日本にはMERSコロナウイルスに感染したラクダが発見されていないので、人から人への感染を予防することになります。人から人の場合初期段階は院内感染が主になるので、その場合、病院に行くときは注意が必要です。感染経路やウイルスの性質から、インフルエンザと同じ対策で対応できます。感染者の吐瀉物にもウイルスが含まれているので、これに関してはノロウイルスと同じ対策で対応できます。

体調管理や手洗い・うがいなど対策は簡単にできるものばかりです。マスク アルコール 手指消毒剤 の在庫は確認しておきましょう。

中東地域等、MERS患者の発生が報告されている地域から帰国後14日以内に発熱や咳などの症状がみられたら、直接医療機関には行かずに、最寄りの保健所か医療情報センターに連絡してください。

引用・参考サイト

(厚生労働省)中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A

(国立感染症研究所)中東呼吸器症候群(MERS)

(厚生労働省検疫所)中東に渡航する方へ <中東呼吸器症候群に関する注意>

(外務省)MERSコロナウイルスによる感染症の発生(その28)

危機管理[南海トラフ地震対策・原子力]

雨宮勇徒の研究室[教育・南海トラフ地震対策・原子力]