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日本もテロの標的


 現在のところ(11/16)、ビン・ラディンは捕まっていません。タリ バンは北部同盟により、支配地域を狭くしているようです。 たとえビン・ラディンが捕えられたとしても、テロの驚異は無くなっていま せん。世界中に散らばっているテロ組織のアルカイダが存在しているか らです。日本にも疑わしい人間が入国していると報告されています。ビン・ ラディンは声明で日本も標的に入っていると発言しているのです。

 ビン・ラディン自身、この戦いのことをジハード(聖戦)と米軍を十字軍と 呼び、イスラム教徒を巻き込もうとしています。彼の言っていることを聞い ていると、イスラム教、イスラム原理主義をただ悪用しているだけにしか 思えません。

 今のところたんそ菌テロもおさまり、一時の休息がもたらされています。 もうテロの恐怖がなくなったわけではなく、日本でもまだ起きると思ってい たほうがよいでしょう。

 特にラマダン(断食月)は気をつけていたほうがよいかもしれません。こ 時期の行いはいつもよりも効果が高く、ジハードで戦死すれば殉教行為 とみなされ天国の上位層へといけると信じているテロリストが、動きをみ せる可能性があるのです。テロそのものがジハードと教えられているた め、自爆を伴わない行為も起きてくると考えられえます。

 テロで一番恐ろしいのは、便乗犯の存在です。たんそ菌テロも米国内の 過激派の犯行との示唆もあります。日本でも旧オウム真理教の例もあり ますし、個人で愉快犯として行う可能性もあるのです。

 『ジハード百科』という名前のテロ教則本が存在している事が、英国の 日曜紙によって報告されました。全体で11巻、7000ページに及ぶ大書 で、一部CD-ROM化されているといいます。これには仕掛け爆弾や橋の 爆破方法、生物、化学兵器の原料の入手方法などがかかれているそう です。テロリストたちがこれを用いて行動すると考えれば、アル程度の予 測がつき対応がとれるわけです。

 日本でテロの標的になりえる場所は、原子力発電所や交通機関内、国 会議事堂など、用いる手段として、ABC兵器(NBCとも)や爆薬、火器など と数多く考えられます。ここでは的を絞って説明していきますので、ほかの 対処は手始めを参照してください。

危機管理[南海トラフ地震対策・原子力]

雨宮勇徒の研究室[教育・南海トラフ地震対策・原子力]