2009年 新型インフルエンザ 対策マニュアル

雨宮勇徒の研究室危機管理[南海トラフ地震対策・原子力]

新型インフルエンザの対策と併せて地震の対策も行いましょう!

新型インフルエンザ

新型インフルエンザウイルスとは、豚や鳥のインフルエンザウイルスが人の体内で増殖できるように突然変異し、動物から人へ、人から人へ感染できるようになったインフルエンザウイルスのことです。人にとって未知のウイルスであるので、免疫がなく、容易に感染して広がり、世界的な大流行(パンデミック)を起こす危険性があります。

過去に流行した新型インフルエンザは、1918年スペイン風邪(H1N1 A型)、1957年アジア風邪(H2N2 A型)、1968年香港風邪(H3N2 A型[A香港型])、1977年ソ連風邪(H1N1 A型[Aソ連型])があります。

世界保健機関(WHO)が定める新型インフルエンザ警戒水準は6段階あり、2009年4月28日にフェーズ3(人ー人感染は無いか、または極めて限定的)からフェーズ4(人ー人感染が増加している証拠がある)になりました。そして2009年4月30にフェーズ5(かなりの数の人ー人感染があることの証拠がある)となりました。その上は、フェーズ6[パンデミック](効率よく持続した人ー人感染が確立)です。

日本では発生段階を次の5つに分類し、その段階に応じて国や地方自治体が対策を実施します。

前段階(未発生期):新型インフルエンザが発生していない状態

第一段階(海外発生期):海外で新型インフルエンザが発生した状態

第二段階(国内発生早期):国内で新型インフルエンザが発生した状態

第三段階:国内で、患者の接触歴が疫学調査で追えなくなった事例が生じた状態
この段階は各都道府県の判断で次の三つの時期に小分類されます。

感染拡大期:各都道府県において、入院措置等による感染拡大防止効果が期待される状態

蔓延期:各都道府県において、入院措置等による感染拡大防止効果が十分に得られなくなった状態

回復期:各都道府県において、ピークを越えたと判断できる状態

第四段階(小康期):患者の発生が減少し、低い水準でとどまっている状態

各段階における国・地方自治体の対策は次のとおりです。

第二段階(国内での感染拡大をできる限り抑える)

・発生した地域において、学校等の臨時休業、集会・外出の自粛要請、個人防護の徹底の周知等の公衆衛生対策を進める。

・先刻の事業者に対し、不要不急の業務の縮小に向けた取組や職場での感染防止策を開始するように要請する。社会機能の維持に関わる事業者に対し、事業継続に向けた取組を要請する。

・患者に対する感染症指定医療機関等への入院措置及び抗インフルエンザウイルス薬の投与を行う。

・積極的疫学調査を行い、接触者に対しては外出自粛とした上で、抗インフルエンザウイルス薬の予防投与及び健康観察を行う。地域住民全体への抗インフルエンザウイルス薬の予防投与や人の移動制限を伴うウイルス封じ込めの可否を判断する。

・パンデミックワクチンの製造を進める。

第三段階(健康被害を最小限に抑える。医療機能、社会・経済機能への影響を最小限に抑える)

・パンデミックワクチンの製造を進め、可能となり次第順次接種する。予防投与の効果及び治療用の備蓄の量を踏まえ、予防投与の必要性の有無を検討する。

感染拡大期:

・感染している可能性がある者が受診する医療機関を限定し、医療機関を介した感染拡大を抑制しながら、患者に対し感染症指定医療機関等への入院措置を行う。

蔓延期:

・医療機関における感染の可能性を少なくするため、発症者のうち軽症者は原則として自宅療養とし、電話相談などで医療機関受診の必要性を判断する。

・抗インフルエンザウイルス薬の予防投与の対象者を原則として縮小する。

・重症者については、原則として全ての入院医療機関で受け入れて治療する。

予防

新型インフルエンザの感染経路は通常のインフルエンザと同様に飛沫感染と接触感染です。ですから次に挙げるような従来の予防対策で対応することができます。

帰宅後や不特定多数の者が触るようなものに触れた後の手洗い・うがいを日常的に行う。

手洗いは、石鹸を用いて最低15秒以上行うことが望ましく、洗ったあとは清潔なタオル等でよく水気を取る。

人ごみや繁華街への外出を控える。

十分に休養をとり、バランスのよい食事を心がけ、規則正しい生活をする。

マスク

ウイルスの感染拡大防止や予防にマスクは非常に有効です。

不織布製マスクとは、繊維を熱や科学的作用で密着させた織っていない布を使ったマスクで、市販のほとんどがこのマスクです。また、サージカル(外科用)マスクとは、医療用の不織布製のマスクで、手術時に唾液などを患者に飛ばさない目的で使用されるものです。

N95マスクとは、米国のNIOSHの規格で耐油性が無い(N)、試験粒子(0.3μm)を95%以上(95)捕集能力がある(N95)マスクのことです。(飛沫は5μm程度)このマスクは、日常生活において使用されることは想定されていなく、製造現場や医療現場で使用されているものです。それは、マスクの性能を最大限にするために専門的な密着性の確認や使用方法の教育・訓練が必要だからです。

いくら高性能のマスクでも顔とマスクの間に隙間があると、外気が直接入ってくるので、効果が薄くなります。高性能のマスクを使用するよりも、できるだけ自分にあった(顔にフィットしている・呼吸がしやすいなど)マスクを選ぶことのほうが重要です。密着性を確認するには、マスクを装着して両手でマスクを完全に覆うようにして息を吐き、息が漏れていないか調べる方法(ユーザーシールチェック)があります。

新型インフルエンザの感染防止には不織布製のマスクが推奨されています。使い捨てのマスクなので、使いまわしは厳禁です。使用後は二次感染を防ぐために、マスク部分ではなく耳にかかっている紐の部分を持って、フタ付のゴミ箱に捨てるようにしてください。

新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方厚生労働省[PDF]

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手洗い・うがい

手洗いとうがいは、インフルエンザ予防の基本であり重要項目でもあります。

手洗いは、水だけでも十分効果がありますが、薬用石鹸や消毒薬を用いたほうが確実です。帰宅後や食事前、マスクを外した後に、洗い残しの多い指先や指の間を注意して15秒以上洗い、清潔なタオルかペーパータオルで水分をよくとります。石鹸や消毒薬を使うと細菌やウイルスを除去しやすい反面、手が荒れやすいので、その後のケアも考えなければなりません。水が使えなくて手が洗えないときのために携帯用の手指消毒薬を用意しておくとよいでしょう。

手だけだけでなく顔にも飛沫によってウイルスが付着している可能性があります。顔を触った手で口や鼻を触ると感染するおそれがあるので、顔もあわせて洗いましょう。

うがいは、まず口の中のウイルスをのどに入れないために口の中をゆすいでから、のどの奥を洗うとよいでしょう。

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インフルエンザ予防対策 手洗い [感染と予防Web]

あわあわ手洗い教室[花王 ビオレu]

手洗い概説 [Y's Text]

発症

インフルエンザの症状がある場合、新型の可能性もあるので、二次感染を防ぐために、まず、保健所等に設置される「発熱相談センター」に電話で連絡し、その指示に従って、指定された医療機関を受診します。その指定された医療機関を受診する前に必ず事前に電話連絡し、受診する時刻や入り口等を問い合わせる必要があります。医療機関に向かうときにはマスクを着用し、公共交通機関の利用は避けます。

感染していることが確認されると、入院して治療します。感染している可能性の高い同居者や接触者等は外出自粛を要請され、保健所へ健康状態の報告が法律で定められています。これらは全て「二次感染」を極力防ぐための措置です。

蔓延期には、軽症者は自宅療養、重症者は全ての入院医療機関で治療します。

備蓄

新型インフルエンザが海外で大流行した場合、様々な物資の輸入の減少・停止が予想されます。また国内で発生した場合、食料品・生活必需品が品薄になることが予想されます。感染防止のために、不要不急の外出をしないことも大事です。蔓延期にマスクや生活必需品を探し回っていると、人と接する機会が不必要に多くなり、感染のリスクが高くなります。必要な物を早めに買い求めてることが大事です。楽天市場 Yahoo!ショッピングイオンショップなどの通信販売を利用してもよいでしょう。

パンデミック対策として食料品・生活必需品・衛生用品(マスク・医療品)の備蓄を2週間分、できれば2か月分(新型インフルエンザの蔓延期の期間)準備しておきましょう。

長期間保存できる食料品は災害・地震対策用品を参考にされるとよいでしょう。

生活用品・日用品の紹介

地震対策用品の紹介

引用・参考リンク

新型インフルエンザ対策関連情報[厚生労働省]

国立感染症研究所 感染症情報センター

新型インフルエンザ対策行動計画[PDF]

個人、家庭及び地域における新型インフルエンザ対策ガイドライン[PDF]

全国保健所一覧[全国保健所長会]

新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方厚生労働省[PDF]

インフルエンザ予防対策 手洗い [感染と予防Web]

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手洗い概説 [Y's Text]

危機管理[南海トラフ地震対策・原子力]

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